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体調管理も仕事のうち? いやそれっておかしいよ

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「体調管理も仕事のうち」

社会人をやっていると、もしくは学生のうちから、何回も聞く言葉です。

それに対してこう反論したい。

「仕事というならその分の給料もくれ」

言いたいことはわかります。体調管理は社会人の基本だから、仕事だと思ってしっかりやれということですよね。

ええ、わかりますとも。

しかし、体調管理を万全にしたところで人間は機械ではありません。突然の発熱や風邪で体調をくずしてしまうこともあります。特に生まれつき身体が弱かったりすると、どんなに気をつけていても体調はくずれてしまうものです。

それなのに「体調管理も仕事のうち」などという暴論をたてに、体調不良を自分の責任にされてしまうのはどうしても納得がいきません。

体調管理にあてている時間分の給料を貰えるなら、いくらでも自分の責任にしてくれて構わないんですけどね。

海外の多くの国では、体調不良での病気休暇が認められるなど、「体調不良は本人の責任ではない」のが一般的です。体調不良が自己責任となるのは、いわば日本の悪習でしかありません。

なぜ日本では自己責任となってしまうのか。

それは古くからの悪しき伝統や、社会によるすりこみが全ての原因だと言えるでしょう。

 

”休まないことが美徳” 皆勤の文化

幼稚園や小学校で当たり前にあった皆勤賞。
一度も休まずに学校などに通い続けることでもらえる賞ですが、風邪や体調不良などで休んだ場合には貰うことはできません。皆勤賞のために体調不良で通学した(させられた)人も多いのではないでしょうか。

この皆勤という制度、江戸時代に藩の規律などで使われていた記録があるほど、古くから日本に伝わる文化ですが、これこそが「休まないことが美徳」という日本人の思想の根源にあるものです。

日本人はみんな、小さい頃からこの皆勤という制度によって、学校は休んではいけないものだと思い込まされます。多少の体調不良や風邪くらいでは休んではいけないのだと。苦しくても辛くても行くべきなのだと。

冷静に考えてみればおかしいですよね? 風邪の場合、集中力や理解力は普段より数段落ちています。そんな状態で勉強するよりは、症状の軽いうちに休み、治ってから勉強しなおした方が確実に理解が進みます。他の生徒に風邪をうつすことだってありますし、症状を悪化させてしまうこともあるでしょう。

無理して行くことに、なにひとついいことなんてないんです。

しかし、思い込みとは恐ろしいもの。おかしいと思っても、そういうものだからと自分を納得させてしまいます。

これが日本の悪しき伝統『皆勤の文化』です。

 

 ”社会人は休めない” なんてことはない

僕が小さい頃、見るからに父親の具合が悪そうで、心配して声をかけたことがあります。

「具合悪そうだよ? 休んだら?」と

父親はこう答えました。

「社会に出たらそう簡単には休めないんだよ」と

 

小さい頃からすりこまれてきた、休むことが悪だという思い込み。それは社会にでることで更に強まります。
社会人は学生とは違うのだからと。仕事を休んだら迷惑がかかるのだと。だからなおさら休んではいけないのだと。

このような間違った考えが、日本の社会では当然のように広まっています。

栄養剤のCMでは「疲れが抜けないならこれを飲んで仕事をがんばろう」

風邪薬のCMでは「風邪で仕事を休まないためにこれを飲もう」

仕事の情報サイトでは「体調管理は社会人の基本だ」

『皆勤の文化』の他にも、日常的にこんなことをすりこまれ、会社の上司も、同僚も、自分も、誰も具合が悪いときには休んだ方がいいという当たり前のことを思いつけません。考えが間違っていることに気づけないのです。だから「体調不良になるのは自己管理が足りないからだ」などとバカなことをいう人が絶えないのです。

社会に出ても、体調が悪ければ休むのは当然のことです。むしろ休まないほうが迷惑になることだってあります。

 

 まとめ

体調不良になるのは自分が悪いわけじゃありません。(二日酔いなどは除きますが)いくら体調管理をしたところで風邪を引く時は引きます。熱を出すことだってあります。だから体調をくずした自分を責めたりせず、堂々と休めばいいんです。

それで「体調不良になるのは自己管理が足りないからだ」なんてことを言うバカがいるのなら、そんな職場はさっさと辞めて転職してしまうことをオススメします。